2023年12月5日よりPSNの利用規約が改定。住所の正確な記入が求められるようになる

2023年12月5日、PSN利用規約の一部が改定される

https://www.playstation.com/ja-jp/legal/update-notice/

SIEは2023年11月21日、PSNの利用規約を一部改定することを発表しました。

本規約が施行されるのは同年12月5日(火)からとなり、それに従わないユーザーはアカウントの一時利用停止、利用停止、または利用制限等の措置を行うこともあるそうです。

まずは新しくなった利用規約をよく読む

海外のゲームを買ってるトロファーはBANされちゃうの？

今回の規約改定をうけて、当サイトの案内記事「北米PSストアカードはどのオンラインショップで買うか」がずっと週間PV第1位を獲得し続けています。

今回の事件で不安になったユーザーが北米クレジットを買うという、いわゆる駆け込み需要が起きているため、連鎖的にPVが跳ね上がった部分もあるでしょう。

正直、他国のゲームを買って垢BANになった事例は聞いたことないです。

SwitchやXbox、Steamも表向きは禁止してますが、他国のゲームソフト購入自体は塞いでいないというのが実情です。

ゲーム機やセーブデータを改造したり、他のユーザーに暴言を吐いて悪目立ちさえしなければ、特にBANされることもないはず。

今回、SIEの場合は規約「2.6 国外向けのPSNは利用できますか？」欄が参考になるでしょう。

“購入の禁止はしてないけど、サポートもしてない”というグレーゾーンが既定の路線は変わらないはずです。

そもそも論として、中国のユーザーは政府の締め付けが厳しいから、海外アカウントの運用が前提となっている節すらあります¹。

そして、なにより北米市場には世界中のトロファーが集結しているわけです。

別の国の話だと言われればそれまですが、その辺を全て排除するとなると暴動が起きるのではないでしょうか。

そうするとPSNPのランキングとか全滅という話にもなってきますし。

――先ほど海外ゲームの話も出ていましたが、PlayStation 4のリージョンロックの仕様はどうなるでしょうか？

吉田氏： ええ、それは、PlayStation 3と変わらない（リージョンフリー）です。ですから、どの地域のハードでも、どのアカウントでも作れますし、その混在と言いますか、複数持つことも可能です。ただ、会社的に、コーポレート的に、PR的に言わなければ言わないのは、やっぱりサービスなどもありますので、できれば自国のハードを買って遊んでください（笑）。

@you_binbin これはリージョンフリーであることを全く否定していませんよ。

— Shuhei Yoshida (@yosp) October 6, 2013

元SCEワールドワイド・スタジオのプレジデントである吉田修平氏の発言より。

当初、プレイステーションはリージョンフリーであることを宣伝文句のひとつにしていました。

それに伴って利用規約もグローバルなものに変更したはずです。

要は海外のゲームを買ってることが問題ではなく「住所はちゃんと入力してね」というところが焦点なわけですね。

そもそも最初から「住所は正確に入力してください」とアナウンスはされていたわけですし。

ただ、以前大規模な個人情報の流出事件も発生しているため、本住所の入力には抵抗がある人もいるかもしれません。

PSVR向けのソフトは日本国内にほとんど置いてない件

pic.twitter.com/fXtsIY4Fz3

— The Callisto Protocol (@CallistoGameJP) October 26, 2022

一般的にはサバイバルTPS「カリストプロトコル」を買うために海外アカウントを導入した人が多いと思われます。

しかしPSVRユーザーには昔から深刻な問題がありまして。

それは「国内PSストアにPSVR対応ソフトがほとんど売っていない」ということが解決されてないんです。

PSVRソフトのレビュー系ブログを見たことがあるなら分かると思いますが、ほとんどのサイトが海外アカウントを導入していたと思います。

そういう人たちをいきなり排除したりはしないだろう…というのが個人的な見解ですね。

なんで今更PSNの規約を改定したの？

2023年11月、SIEはドイツNRW州の消費者庁から警告を受けています。

ただし、規約改定前に警告を受けたのか、それとも改定後の規約にケチが付いたのかはいまいち分からない状況でして。

これが引き金となったのかは断定できないような状況ですね。

もし「起動後のゲームも返品できるようにする」のであれば、正確な住所を書けというのも分からなくはないのですが、さて。

あとがき

さすがにこちらでは大丈夫と保証はできないため、どうか自己の責任の元に海外アカウントの運用をよろしくお願い致します。

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※ 新しく北米アカウントを取得してみました【2023年12月4日（月）追記】

コメント欄やX（旧twitter）にて、今回の件に関して情報をいただきました。

ありがとうございます。

その中には「PSNはIPアドレスから通信を遮断している？」との話があったので、早速、北米アカウントを取ってみることにしました。

今回はPS5本体からユーザーを追加する方式で北米アカウントの取得に挑戦してみたいと思います。

住所は消費税のかからないPortland（97205）に設定しました。

まだ北米アカウントを作成できるみたいです。

（2023年12月4日[月]現在）

参考になるかは分かりませんが、新規に北米アカウントを取得した際の通信環境をお伝えしておきます。

• 通信環境はプロバイダ一体型の某光
• 通信プロトコルはIPv6
• メールアドレスはGmail
• SMS認証（MVNO）

ということで環境にもよるとは思いますが、まだ完全に海外アカウントの取得は塞がれていないみたいですね。

しかし、複数のユーザーが新規アカウントを取れない報告も目にしているため、自分が該当しないことを祈るのみ…というところでしょうか。

※ 12月4日からBANが相次ぐも、数時間でアカウントが復活する【2023年12月6日（水）追記】

Tom Warren氏のアカウント

アメリカのニュースサイト「ザ・ヴァージ」の編集員であるTom Warren氏が今回の騒動を取り上げていました。

After unexplained bans, PlayStation users report their accounts have been restored – the verge

記事を要約すると

• PSNアカウントに永久停止処分が課された
• しかし、何事もなかったかのように数時間後には復旧した
• ソニーは今回の事件に関して何もアナウンスしていない
• この問題は月曜日（12月4日）から続いている

ということだそうです。

Without any notice, @PlayStation / @AskPlayStation permanently banned me from the #PlayStation Network. No one knows why! I don't have a chargeback, I can't appeal & no response to suspension status. CS says to create a new account & disconnected me.#sony #psn #gaming #ps5 pic.twitter.com/YdoeHM76Iv

— Michael Dhaliwal (@michaeldhaliwal) December 4, 2023

永久停止処分を受けた後に復旧したと報告があったアカウント。

1. ただし、最近は密告が相次いで閉鎖されたそうですが…